近況

近所の神社にて。

盆踊りの輪をぼんやり眺めていると、ああ今年の夏もおわりなのだなとしみじみ。

あれほど終わってほしいと願ったにっくき酷暑。いざ終わるとなるとさびしいのだから不思議です。




『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』シーズン2の放送が始まりました。

すべてはみなさまのご声援あってのこと。厚く御礼申しあげます。


シーズン2は『インヒューマンズ編』。日本ではまだまだ馴染みの薄い彼ら/彼女たちをどのような形で描けばよいのか悩みました。ただ、よくよく考えてみれば、番組をごらんいただいているお子さんたちにとってはこのインヒューマンズに限らずどんなマーベルキャラクターだって“新しい体験”だったはず。これまでと変わることなくやっていこう。原作の魅力をスポイルしないよう注意を払いつつも、広く楽しんでいただけることを第一義として物語をつむいでいこう。そんなふうに考えながらシリーズの構成を編みました。

引き続きのご視聴、何卒よろしくお願いいたします。




うれしかったこと。海外のアニメファンの方から応援のEメールをいただきました。わたしのような末端のスタッフにまでご注目をいただき、恥ずかしいやら申し訳ないやら。アニメってすごいなあ。世界と繋がっている!


もちろん何万、何十万の視聴者のかたがたすべてに楽しんでいただけるのが理想です。でも現実的にいってそれは不可能に近いことで。ただ、少なくともメールをくださったひとりの方には楽しんでいただけた。届いた。それを知ることができてとてもうれしかったです。

ARIGATO、Ghafari-SAN:) 


もう一件。先日、柄にもなくトークイベントにゲスト参加させていただきました。そちらでも番組の視聴者の方からあたたかいお声を頂戴しました。なんとプレゼントにマグカップまで! 

世界は敵意にみちている、どうしてこんな因果な仕事をなりわいに選んでしまったのだろう、と絶望する日もありますが、いただいたマグカップのひんやりとしてたしかなてざわりは、わたしにささやかな誇りを呼び戻してくれます。ありがとうございました。





別名義の活動も含めてこのところ環境にずいぶんと恵まれ、優れたクリエイターの方々といっしょに仕事をさせていただいています。

番組制作は集団作業。前向きな意志で稼働する優秀なシステムの一部になれること、それはわたしにとって、この仕事をする上でもっとも大きな喜びのひとつです。ずっとこんなかんじでやっていけたらしあわせだなあ、でもすべての季節が巡るようにこのしあわせな創作の瞬間もいずれ過ぎ去ってしまうのかなあ……とセンチメンタルになるのは夏の終わりのせいかしらん。



追伸。

雑種のねこを飼いはじめました。

Behind the Mask

脚本家キングリュウの情報サイト.